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Eczema_Hospitalization_05

やってはいけない塗り方 ― 4つのNG

2026-05-02

薬は「塗ればいい」ではありません。講義では塗り方そのものが治療の効果を大きく左右すると教わりました。よくやってしまいがちなNG例が4つ示されました。


NG① ひどいところだけにチョンチョンとつける

炎症が強い部分だけを狙ってピンポイントで塗る方法です。

問題は、アトピーの炎症は見えている部分だけにあるわけではないということ。周囲にも炎症は広がっています。ひどい箇所だけに塗っても、全体の炎症には届きません。


NG② 薄く擦り込むように塗る

「伸ばせばいい」という感覚で薄く擦り込む塗り方もNGです。

皮膚の表面はデコボコしており、擦り込む塗り方ではそのデコボコに薬が届きません。また摩擦でバリアを壊す原因にもなります。


NG③ ひどい時だけ塗る・塗ったり塗らなかったりする

症状が強い時だけ塗って、落ち着いたらやめる、という使い方です。

前の記事でも書いた通り、見た目が落ち着いていても内側に炎症は残っています。「ひどい時だけ」という判断は表面しか見ていない塗り方で、炎症が残り続ける原因になります。


NG④ もぐらたたき式に塗る

悪化した箇所を見つけるたびにそこだけ塗る、という対応も問題があると説明されました。

アトピーの炎症は血流に乗って移動する可能性があります。一箇所を押さえても別の場所に出てくる。ステロイドの第一変化は「赤みが引くこと(血管が縮まること)」ですが、もぐらたたき式では残った毛細血管が増えてしまいます。


正しい塗り方の原則

4つのNGに共通しているのは「ケチる」「表面しか見ない」という点です。

正しい塗り方の原則は、医師が指示した量を、指示した範囲にしっかり塗ること。「もったいない」という感覚で量を減らすのもNGです。ステロイドは量でカバーする薬であることを前の記事で書きました。塗り方と量、両方を守ることが治療の基本です。

このブログの内容は2018年の入院時の講義をもとにしたものです。医療行為の推奨ではありません。症状や治療については必ず担当医の指示に従ってください。